ホーム > 福祉住環境設計室 > バックNO2.生活空間の全面改修 外出支援
通常のリフォーム工事と違い、医療・介護の基礎知識が必要となります。
屋外の住環境整備など
外出が困難なお子様の外出支援
・お子様の身体状況としては、家族の見守りが常時必要な状態である為、家族が集まる居間で生活中。
・広い家屋で、居間から玄関にでるまでの移動距離も長く、また段差も多い事から玄関から出入りは断念。
・その為、居間から直接庭へ出て、移動経路を確保し、外出・通院を容易に行えるようにプラン。
改修内容
アプローチ部をスロープにする。
推奨値の1/12に満たない為、施主様へ説明し了解を得る。
居間~庭の段差が400mm程ある為、段差解消機を使用し、介護負担を軽減。
居間~庭の段差が400mm程ある為、段差解消機を使用し、介護負担を軽減。
今回の改修計画の全体見取り図
今回の改修計画の全体見取り図
一番苦労した点は、スロープの勾配のイメージを施主様に伝える事で、近所の色々な坂を測り、一番近い勾配の坂でベビーバギーを押して頂き、了解を得る事が出来ました。
また、打合せ途中で話が上がった、居間に設置したマルチシンク(写真(6))が、予想以上に好評で、提案して良かったと思いました。 (その場で手を洗えますので、使い勝手がよく、清潔が保ちやすくなります。)
建物もお庭も純和風でしたので、今回の工事で外観が損なわないか心配しておりましたが、施主様にも納得して頂ける事ができ、ホッとしております。
お子様の介護には直接関われませんが、今回の住環境整備で、ご家族の介護負担が軽減されれば幸いです。